1月5日の夕食は午後6時45分ごろに始まった。 二男は冬休みを終え、翌日に留学先へ向かう予定で、大好物のギョーザをリクエスト。 「中華deごちそう ひとくち餃子(ギョーザ)」が食卓に上った。 「なんか苦いな」。二男は少し気になったが、「ハーブ入りだから」と思い直し、11個を一気に食べた。 途端、激しいめまいが襲った。床にへたり込み、立て続けに3度嘔吐(おうと)すると、 今度は体がガタガタ震え、鼻水と涙が止まらなくなった。 「これはやばい、死ぬかもしれない」。苦しくて言葉にはできないまま、二男は救急車で高砂市民病院に 運ばれ、間もなく意識を失った。付き添った男性の妻も、病院に着くなり気分が悪くなって トイレに駆け込み、そのまま倒れた。ギョーザを1個、口にしていた。 自宅に残った男性も、3個食べていた。やはり全身の震えと鼻水、涙が止まらない症状が起き、 親類の車で市民病院へ向かった。 隣のベッドから、二男のうめき声が絶え間なく聞こえる。「あいつ、もうあかんのかな」。 じりじりするうち、男性も意識が遠のいた。院内では親類が病院側から 「危険な状態なので、身内の人たちを呼んでほしい」と告げられていた。 市民病院は午後7時10分、救急隊から、二男の症状について「食中毒の疑い」と連絡を受けた。 しかし、当直医らは「極めて短時間で発症しており、意識もはっきりしない。薬物中毒ではないか」と疑い、 直ちに胃洗浄を行って解毒剤を投与。男性と妻についても同様の処置を取った。 この時点で原因はまだ明らかではなかったが、結果的に医師らの素早い判断が3人の命を救うことになる。 男性と二男の意識が完全に回復したのは、入院から2日後。3人の入院は11~21日間に及んだ。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080202-OYT1T00392.htm |
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200802021800 |
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